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舞台『刀剣乱舞』七作目、『慈伝 日日の葉よ散るらむ』はこんな方にオススメ!
・刀剣乱舞が好き
・刀剣男士たちがわちゃわちゃしているのが見たい!
・刀ステが気になるけど、どれから見たらいいかわからない
山姥切国広と三日月宗近を主軸として進む舞台『刀剣乱舞』(刀ステ)は、シリアスな物語でシリーズが構成されていますが、慈伝は刀ステの中でも一番のドタバタコメディ。
そして、今までの中で一番、これまでのストーリーがわかっていなくても、楽しみやすいという特徴があります。
勿論、これまでがわかっていなくてもついていきやすい、というだけなので、後に一作目から見た場合、多少のネタバレは発生していますし、メディアミックスの特性上、刀ステは刀ステ独自の解釈や世界観があるので、解釈違いが気になるという方は少し注意が必要です。
本丸の数だけ物語がある、そう思って楽しんでみてくださいね。
それでは、刀ステ本丸の刀剣男士を見てみたい!という方に向けて、『慈伝 日日の葉よ散るらむ』のオススメポイントをご紹介していきます。
あらすじ
西暦2205年。
歴史改変を目論む「歴史修正主義者」が過去への攻撃を開始した。
対峙する時の政府は歴史の守りとして「 審神者」なる者を過去へと派遣する。
物の心を励起(れいき)する審神者の力によって生み出された、刀剣に宿りし付喪神「刀剣男士」たちは、審神者と共に歴史を守る戦いへと身を投じる。
思い出の品々を抱え、荷運びが続く。
行われているのは、審神者の命による<新たな本丸>への引っ越しであった。
新天地での生活。出陣の任も成し、本来の役割を果たせるようになってきた刀剣男士たち。
そこへ、深まりゆく秋の風を纏い<新たな刀剣男士>がやって来る――
オススメポイント① 彼らの本丸はてんやわんや。引っ越し!監査官!探し物!
慈伝はざっくり言ってしまうと、本丸の引っ越し中に新しい刀剣男士がやってきて、てんやわんやする、という物語です。
引っ越しってアニメ『活撃 刀剣乱舞』から『刀剣乱舞 花丸』に引っ越したのか?と思うほど、がらりと雰囲気が異なります。
これまでの刀ステは心を抉るような重厚かつシリアス続きだったのですが、まず慈伝では基本的に内番姿で活動しています。
馬当番や畑当番など生活感あふれる刀剣男士の日常生活。
太郎太刀の唄と三味線、次郎太刀の舞など、和やかな彼らを堪能することができます。
そんな本丸に現れる新たな刀剣男士とは、山姥切長義。
聚楽第の特命任務を終えた本丸に、政府より配属された山姥切長義がやってきます。
この本丸の近侍は、山姥切長義の写しである山姥切国広。
山姥切国広を「偽物くん」と呼ぶ山姥切長義を、山姥切国広と合わせてはならないと奮闘する派、へし切長谷部、山伏国広、同田貫正国。
新しい刀剣男士を大いに歓迎する派、次郎太刀、太郎太刀、大般若長光、博多藤四郎、鶯丸、大包平。
引っ越し作業や別件で忙しい派、鶴丸国永、五虎退、前田藤四郎、南泉一文字、大典太光世、ソハヤノツルキ、陸奥守吉行、小夜左文字、骨喰藤四郎、不動行光、歌仙兼定。
持てる者として本丸を導こうと振る舞う山姥切長義。
そして、本歌が来ていることを全く知らされない山姥切国広。
彼らのそれぞれのスタンスが、往年のドリフか吉本新喜劇かというドタバタコメディを生み出します。
・畳の下から鶴丸国永
・空前絶後で超絶怒涛の「大きくなった」大包平
・結構似ている!?鶴丸国永、大包平の、「山姥切国広のフリ」
・すれ違いコントに振り回される山姥切長義
などなど、息も吸えない笑いの連続が繰り広げられますが、ドタバタ劇の被害者は山姥切国広と山姥切長義。
特に長義は存在を隠すため同田貫にマントをかぶせられ、それをごまかすため「布をかぶるのが流行っている」という同田貫の言い訳を信じた大包平が布をかぶった姿を山姥切国広と勘違いし強く当たり、ちょっとした理由で布をかぶっていた鶴丸のことも山姥切国広と間違えてかみ合わない会話をさせられ……と、不憫な目にあい続けます。
間に「猫殺し君」こと南泉一文字との殺伐とした会話を繰り広げたり、写しに対する高慢な態度を見せたりと嫌な奴という印象がつきそうな振る舞いをする山姥切長義ですが、やっと写しと邂逅する頃には、あまりにも笑わせてもらってしまったため、可愛さも覚えてきます。
上演時間約2時間30分のうち、90分くらいは笑いを提供してくれる慈伝ですが、もちろんただコントを続けて終わりではありません。
おすすめポイント② 写し対本歌、驚きの三つ巴戦!
刀ステといえば、激しい殺陣シーンが魅力です。
過去に飛び歴史修正主義者や歴史上の人物との戦いを繰り返すのが刀剣乱舞という作品。
今作には歴史上の人物も時間遡行軍も登場しませんが、殺陣はもちろん堪能できます。
刀剣男士の相手は刀剣男士。
山姥切国広を認めない山姥切長義。彼らは手合わせではなく、実践を模した模擬戦で決着をつけることになります。
山姥切国広率いる第一部隊、山姥切長義率いる第二部隊に別れ模擬戦を行うと思いきや、なんと鶴丸国永率いる第三部隊も参戦。
本丸全域を使用した模擬戦は、それぞれの特徴を生かした見せ場となります。
第一部隊は山姥切国広、同田貫正国、山伏国広、鶯丸、ソハヤノツルキ、陸奥守吉行。
隊長である山姥切国広を筆頭に、練度の高さで魅せられます。
第二部隊は山姥切長義、へし切長谷部、太郎太刀、次郎太刀、大典太光世、大般若長光。
山姥切長義の実戦経験の少なさに加え、室内戦では不利となる大太刀、太刀を中心に構成されますが、采配が光ります。
第三部隊は鶴丸国永、大包平、南泉一文字、博多藤四郎、前田藤四郎、五虎退。
突然の参戦からも窺える隊長の奇策が、的確に両部隊を襲います。
へし切長谷部と山伏国広のぶつかり合いから始まり、
短刀たちの小回りを生かした技巧。大般若長光VS南泉一文字、前田藤四郎、博多藤四郎、五虎退。
舞台セットギリギリのサイズ感を持つ大太刀で繰り出される迫力ある剣技。太郎太刀、次郎太刀VS同田貫正国、陸奥守吉行。
刀派同氏のぶつかり合い。大典太光世VSソハヤノツルキ、鶯丸VS大包平、
など、原作ゲームでの台詞を紡ぎながらの対戦が次々と続きます。
戦い終盤、山姥切長義の采配により山姥切国広は一人で第二部隊全員を相手取ることになります。
追い詰められたと思いきや余裕の笑みで剣を振るう山姥切国広。
彼の練度の高さに合わせてつけられた、手数の多い殺陣は必見です。
オススメポイント③ それぞれの優しさと慈愛。五虎退の「これっくらい」の探し物
意地や意見がぶつかり合い、模擬戦とはいえ刃を交える姿まで描かれる慈伝ですが、そのタイトル通り、彼らの行動の根底には誰かを慈しむ心があふれています。
本歌と写しを会わせまいとする行動は、近侍である山姥切国広や主を慮ってのもの。
山姥切長義を歓迎するのは、仲間を思う心があってこそ。
そして、物語冒頭から探し物をしている五虎退の「無くしてはいけない大切なもの」もまた、慈愛に満ちています。
「何を探しているのか」「どんなものなのか」は教えられないと泣いてしまう五虎退に無理強いをせず、「これっくらいの大きさの何か」だけの手掛かりで本丸中を1日かけて探してくれる仲間たちの懐の広さも相当なものですが、五虎退が大切にしていたものが見つかる時、本丸に新たな想いの種が芽吹きます。
彼が何を探していたのか、それは何をもたらすのかは、ぜひドタバタコメディっぷりと共にご自身で目にしてみてください!