壽 乱舞音曲祭とは
例年では、年末年始に「真剣乱舞祭」,「歌合 乱舞狂乱」が全国各地で行われていましたが、新型コロナウイルス感染拡大等の影響を受けてガラコンサートという形式をとって行われました。全日程がLive配信され、現地にいけないという方も配信で視聴可能でした。5周年を記念した公演ということもあり、2015年の「トライアル公演」から2020年の「静かの海のパライソ」までを振り返るような公演でした。
登場人物、キャストについて
三日月宗近役 黒羽麻璃央
小狐丸役 北園 涼
加州清光役 佐藤流司
大和守安定役 鳥越裕貴
和泉守兼定役 有澤樟太郎
蜂須賀虎徹役 高橋健介
長曽祢虎徹役 伊万里 有
千子村正役 太田基裕
(1月19日~23日の公演に出演)
蜻蛉切役 spi
大倶利伽羅役 牧島 輝
膝丸役 高野 洸
(1月9日~17日の公演に出演)
陸奥守吉行役 田村 心
巴形薙刀役 丘山晴己
明石国行役 仲田博喜
鶴丸国永役 岡宮来夢
御手杵役 田中涼星
篭手切江役 田村升吾
桑名江役 福井巴也
松井江役 笹森裕貴
浦島虎徹役 糸川耀士郎
日向正宗役 石橋弘毅
豊前江役 立花裕大 (敬称略)
また、巴形薙刀役の丘山春己さんは体調不良のため出演を取りやめていました。
公演を見た感想
※下記よりネタバレを含みますのでご注意ください
公演開始前の公演上の注意やペンライトの使い方を短刀の浦島虎徹と日向正宗が歌を交えながら説明。歌を交えてなのでとても分かりやすく、かわいい説明! 歌合のときは刀剣男士の数も増え、ペンライトの点ける・消すタイミングが初見のときは分からなかったので安心! さらに、パライソを未観劇だったので初めてみる浦島虎徹と日向正宗ということで、これからどんなパフォーマンスを見せてくれるのか期待も高まります。
公演が始まり暗転したところから登場したのは三日月宗近。久しぶりの三日月に感動しました。一言で表すなら美しい。この言葉以外では表せないと思います。三日月の“華のうてな”につづいての小狐丸の“名残月”。三日月と小狐丸による“返歌 名残月”。「阿津賀志山異聞」の“ 戦うモノの鎮魂歌ーレクイエムー”、「幕末天狼傳」の“ユメひとつ ”、「三百年の子守唄」の“ 瑠璃色の空Ⅲ”と各公演に出演していた刀剣男士を中心に歌い繋いでいく。間に手合わせを挟みますが、「つわものどもがゆめのあと」の“ゆめのあと”、「結びの響、始まりの音」の“序章”、「葵咲本紀」の“太刀風”と続くことでこれまでの公演の思い出す印象的な場面が次々と再現されていて、ストーリーを思い出し、うるっとしちゃいました・・・!
また、間の手合わせは公演ごとに組み合わせを変えて回替わりとしているので、さまざまな組み合わせの刀剣男士の手合わせ、会話をみることができることできました。もちろん、回替わりは公演を観るまでは、どんな組み合わせかは分からないのでそのドキドキ感も相まって公演が楽しみでした!
この後に続く2曲はまだ一緒に出陣をしていない江の四振りと虎徹兄弟による楽曲。歌合で江のみんなと歌って踊ることを楽しみにしていた籠手切江や兄弟のそろった虎徹。楽しそうな江の四振りと浦島虎徹がいることでさらに関係が良くなったような虎徹兄弟が観れるのは本公演以外の良さだなっと思いました。現在ではさらに江が二振り増えているので、六振りそろった姿を観てみたいなと次の年末を待ってます!
さらに、1部最後では厳島神社で行われた「嚴島神社 世界遺産登録20周年記念奉納行事」の“まほろばに”の披露。厳島神社の映像とともに歌う姿はとても神々しい。そしてここで聞けると思わなかったのでとても驚きました!あっという間の1部でした。
2部の刀剣男士たちの燕尾服! 2部の戦装束から変わって20振りの刀剣男士が燕尾服で登場。ここで、あっ、ガラコンサートなんだと再度認識。もちろん1振りずつタイのデザインや色、燕尾服の裏地、ポケットチーフ、革靴のデザインや色が少しずつ異なっていて個性があるのですが、統一感がありました。 刀派や伝来による同じデザインやペアになっているところもあったりするので、目が足りないぐらいでした。ぜひみて欲しいのは、和泉守兼定の燕尾服の裏地、千子村正の燕尾服のうさぎのしっぽのようなデザイン。他にもタイがベロア生地になっていたりと見るたびに新たな発見ができるはずです。ぜひ探して見てください!
2部の1曲目は、新曲である“壽歌”。三日月と鶴丸国永から始まるこの曲は、祝典を彷彿させる穏やかな曲調。なんだか教会のような神聖な場所で歌われている感じがします。今までの公演の映像の振り返りとともに一振ごとに過去の出陣と現在を振り返る。ここまで大きく、続いているコンテンツになってくれたことが感じられました。本当にめでたい日を迎えたんだなと思いました。また、今回は体調の様子をみて出演を取り止めていた丘山春己さんの手書きによる歌詞がスクリーンに映されていく。巴形薙刀は舞台上にいませんでしたが、一緒に歌っているかのようでした!
2部は、ライブパートの曲を中心にいろんな曲が歌われ、かわいいテイストからかっこいい、大人っぽさのある曲さまざまな曲、今回しか観ることのできない演出、組み合わせをたくさん観れました。現在は客席に降りてということは厳しい状況なのですが、いつかできるようになって、観劇にいきたいという気持ちでいっぱいです。
曲間には、始まりの5振りからミュージカルに顕現している、加州清光・蜂須賀虎徹・陸奥守吉行から5周年の挨拶が跪坐(きざ)でありました。刀剣男士は2205年に顕現され、未来からこの時代に出陣しているんです。なので未来を知っています。もちろん本当の未来は分かりませんが、加州の「明るい未来が待っているって知っているから」っていう言葉に元気をもらいました。なかなか、直接公演を観に行くことができなかったり、声を出すことができなかったり、まだまだ制限の多い状況ですが、早く元のような生活に戻れればなぁといっそう思うようになりました。
また、回替わり演出のある“美しい悲劇”は、2016年の「幕末天狼傳」で披露されて以来、様々な組み合わせで披露されてきたのですが、毎公演組み合わせが変わるという衝撃。そしてどの組み合わせも素晴らしい!
いつもの公演にでは、2部のライブパートは衣装を脱ぐ場面があるのですが、今回はジャケットを脱ぐというだけでしたが、逆にぴったりのシャツとサスペンダーがガラコンサートの雰囲気をそのままに。でも、漢らしさもあるという素敵な衣装替えでした。
また、ソロ曲とデュエット曲の回替わりもあり、2部も引き続き目が離せない状態の連続。
また、新たに歌詞が追加され、今回の公演バージョンとなった“刀剣乱舞”はさらに壮大な楽曲になり、5周年を記念した公演は幕が降りました。
ミュージカル刀剣乱舞 壽 乱舞音曲祭は何の配信サービスで観れる?
壽 乱舞音曲祭を含め、刀剣乱舞のミュージカル、いわゆる刀ミュ作品についてはdアニメストアでの観賞がおすすめです!刀ステ作品についてやDMMでの配信のとは何が違うか?など下記記事で解説していますので、是非ご確認ください。
【大人気2.5次元作品】刀ミュ・刀ステの動画配信サイト(VOD)のベストはこれだ!
最後に
約2時間半の公演時間で刀ミュ本丸の歴史を振り返れる素晴らしい公演でした。また、それだけでなく常に新しいことに挑戦し続けるミュージカル『刀剣乱舞』のこれからにもさらに注目していきたいと思いました。
また、現在「壽 乱舞音曲祭」はDMM.comでアーカイブ配信がされています。
また、dアニメストアで視聴可能な他の作品もありますので、ぜひチェックしてみてください。
「静かの海のパライソ」が9月から、「にっかり青江 単騎出陣」が今年の春に引き続き、10月 秋から公演されるのでそちらも楽しみですね!