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もっと刀ステを楽しみたい!「時系列順」で観る”通な審神者に!”
「虚伝」、「義伝」、「外伝」と続き、5作品目となる本作品(虚伝の再演を含む)。
ここまで見進めてきた皆さまはもう立派な審神者(さにわ)と言えるでしょう!
少し不思議な世界線で戦ってゆく刀ステ本丸の魅力の虜になっているところでしょうか…?
しかし、そんな審神者の皆さまはもうお気づきかと思います。
「これ、時系列に沿って進んでないんじゃないの…?」
その通りです!!
舞台刀剣乱舞は、「公演順」と「時系列順」が異なっています!
ここで、双方の順番を見比べてみましょう。
公演順のおさらい
①2016年5月 「虚伝 燃ゆる本能寺」
②2016年12月
~2017年1月 「虚伝 燃ゆる本能寺(再演)」
③2017年6月
~7月 「義伝 暁の独眼竜」
④2017年11月 「外伝 此の夜らの小田原」
⑤2017年12月 「ジョ伝 三つら星刀語り」
・序伝 跛行する行軍
・如伝 黒田節親子盃
・恕伝 呑み取りの槍(DVD,BDに収録)
⑥2018年6月
~7月 「悲伝 結の目の不如帰」
・明治座特別公演ver
・大千秋楽公演(大千秋楽公演のみ終盤の展開が違います)
⑦2019年6月
~8月 「慈伝 日日の葉よちるらむ」
⑧2019年11月
~2020年1月 「維伝 朧の志士たち」
⑨2020年7月
~8月 科白劇 舞台「刀剣乱舞/灯」綺伝 いくさ世の徒花
改変 いくさ世の徒花の記憶
(綺伝 いくさ世の徒花に取消線が入ります)
⑩2021年1月
~3月 「天伝 青空の兵-大阪冬の陣-」
⑪2021年4月
~6月 「无伝 夕紅の士-大坂夏の陣-」
⑫2022年春 「綺伝 いくさ世の徒花」
時系列はパンフレットや公演から判明しています。
【時系列順】
①序伝 跛行する行軍
②?
③虚伝 燃ゆる本能寺
虚伝 燃ゆる本能寺(再演)
④恕伝 呑み取りの槍
⑤外伝 此の夜らの小田原
⑥義伝 暁の独眼竜
⑦如伝 黒田節親子盃
⑧天伝 青空の兵-大阪冬の陣-
⑨无伝 夕紅の士-大坂夏の陣-
⑩悲伝 結の目の不如帰
⑪陽伝 ?(无伝で発表されました)
⑫慈伝 日日の葉よちるらむ
⑬?
⑭維伝 朧の志士たち
⑮綺伝 いくさ世の徒花
いかがでしょうか?
公演順と時系列順で大きく違いがあることに気づくと思います。
本作、ジョ伝にたどり着いた皆さんは大まかな公演順は把握しているかと思います。
このまま公演順で楽しむのもいいのですが、このジョ伝は舞台刀剣乱舞の「始まり」であることも念頭に置いてぜひ観てほしいです!
ここでひとつ注意していただきたいのが、この作品は「ジョ伝」です。
時系列順に並べた時に登場しているのは「序伝」「恕伝」「如伝」ですよね…。
「いったいどれのことを言っているの!?」
と思った方も多いと思います!!
舞台刀剣乱舞は基本2部構成で上演されています。
この「ジョ伝」も2部構成になっており、1部が「序伝」2部が「如伝」合わせて「ジョ伝」となっています。
りこ自身も最初、「どういうこっちゃ?」だったのですが、1部と2部を続けて観ることで「なるほどね!!!」と叫んでしまいました。
それほどこの「ジョ伝」は「舞台だからこその仕掛けとストーリー展開」が盛りだくさんです!!
「舞台を数本観てきた方」、「ドラマや映画とは違った演出に興味がある方」にはジョ伝をオススメします!!
ではここからジョ伝の魅力を紹介していきます!
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①舞台刀剣乱舞の始まりの「序章」
※以下はネタバレを含みますのでご注意ください
先ほど少しお話したように、舞台は2部構成となっており、時系列順の1番目が本作の1部となっています。
序章ともなる1部は、本丸ができて間もない頃が舞台です。
出陣先は「小田原征伐」、部隊長の山姥切国広(やまんばぎり くにひろ)率いる第一部隊は調査任務に向かいます。
出陣中、山姥切国広と山伏国広(やまぶしくにひろ)、同田貫正国(どうだぬきまさくに)は黒田長政とその家臣母里友信に見つかり、襲い掛かられてしまします。
大ピンチの事態に、黒田長政の父である黒田官兵衛孝高が現れました。
官兵衛の傍らには「弥助」と名乗る外国人が控えています。
この弥助という男、今後の刀ステに大きく大きく関わってくる重要人物なので要チェックです!
派手な格好の刀剣男士を怪しむ官兵衛。
しかし、山伏国広の案で「客人」として屋敷に招かれることになりました。
官兵衛は匿っている秀吉の護衛を3振りに頼まれ、それを受け入れることに…。
一方、同じく残りの第一部隊である、へし切長谷部(へしきりはせべ)、小夜左文字(さよさもんじ)、骨喰藤四郎(ほねばみとうしろう)も時間遡行軍を追って黒田の陣に侵入。
しかし、屋敷の者に捕まってしまいます。
処刑されそうになった長谷部たちの元へやってきたのは、長谷部の元主である黒田長政だったのです。
「頼む、やられたふりをしてくれ」
と言われ、3人はぎこちないながらも斬られたふりをしました。
この1部での見どころは、歴史上の人物である黒田長政たちが「時間遡行軍」の存在を知っていることです。
皆さんは今生きている時代に、時間遡行軍がいるとは思っていないですよね…。
本来の黒田長政は知らないはずのことです。
混乱している刀剣男士の前には弥助率いる時間遡行軍が立ちはだかります。
レベリングが足りないなか、最悪の事態が起こってしまいます。
主に勝ちを持って帰る、まだ俺たちはやれる、と弥助に立ち向かおうとする山姥切を庇って、山伏は折れてしまったのです。
その直後、山伏は瀕死の状態で生き返りますが、同田貫の説得により撤退しました。
撤退したあとの小田原には官兵衛の姿。
天下を夢に見た官兵衛、彼は軍師と名高くキレ者です。
そんな彼が時間遡行軍の存在を知り、率いる力を手に入れたとき、正しい史実とはどうなっていくのでしょうか…?
この官兵衛も今後の刀ステに大きく関わってきますので要チェック人物です!
刀剣男士が撤退した後に驚きの事実が。
なんと、討伐していないのにもかかわらず時間遡行軍がいなくなったというのです!
「なぜ山伏国広は助かったのか」
「なぜ時間遡行軍がいなくなったのか」
様々な謎が残ったまま、2部へと続きます…。
②強くなった本丸で答え合わせの「如伝」
1部「序章」から時間は経ち、レベル上げが進んだ本丸。
ある日出陣したのは、小田原征伐でした。
苦い思い出のある出陣先、そんな出陣で山姥切たちはある真実を目にします。
刀剣男士たちの前には黒田長政。
「序伝」に引き続き「如伝」の長政も刀剣男士を知っていました。
長政は「時間遡行軍は父上(官兵衛)を利用し、歴史改変を進めようとしている」というのです。
そんな中、さらに衝撃の遭遇が。
それは、今回の出陣には参加していないはずの同田貫と修行中の小夜の姿。
2部の山姥切たちは、「序伝」の自分たちがいる時間軸に出陣していたのです。
…どういうこと!?ってなりますよね!
しかし、ここからジョ伝の面白い「仕掛け」が発動していきます。
「序伝」と「如伝」の山姥切、山伏、長谷部が同じ時間軸に存在する状態になってしまいました。
つまり、この3振りは自分たちに出会わないようにしなければなりません。
そして、「序伝」の自分たちが折れてしまえば今の自分たちも消えてしまいます。
「過去の自分たちを折らせないよう帰還させ、官兵衛を時間遡行軍から解放させる」という試練に立ち向かうことに。
ここで思い出してみましょう。
長政の「斬られるふりをしてくれ」という言葉。
折れたはずの山伏が生き返ったこと。
これらはすべて「如伝」の彼らが「序伝」の彼らを助けるために行動した結果だったのです!!
2部では、1部のシーンの一方そのころ…のようなシーンが多くみられます。
1部では流されていたことが2部でこのように動いていたからこうなっていたのか!
そんな伏線回収が華麗に行われていきます。
1部の舞台セットを後ろから見せることで家屋の裏では2部の彼らが話をしていたり、あの時出会った山姥切と山伏は2部の2振りだったりと「2回観たら2倍楽しめる」作品構成です!!
最期のスクリーンに映されるのは「序伝」から「助伝」
あまりに粋な演出に、りこは爆笑してしまいました…。
まとめ
いかがだったでしょうか!
伏線が次の作品に持ち越されたり、難しくて考察に頼ってしまう…といった経験、あると思います。
もちろん、それも刀ステの楽しみ方なのですが、本作品は構成が「分かりやすく」「気持ちよい謎解き」がポイントです!
何度も見返すことで新しい発見ができる作品なので、是非楽しんでみてください!
「新たな刀ステの楽しみ方に挑戦したい!」
と思った方は、Blu-ray・DVDの購入も可能ですが、オススメはDMMでのストリーミング購入です!
しかし、これは期限付き販売となっています。
「お試しで1回見てみたい!」という方は1週間何回でも見直せるパックがいいかもしれませんね!