【バタフライ・エフェクト】ラスト(結末)を徹底考察!4つのエンディングを解説します

映画『バタフライ・エフェクト』といえばタイムリープものの映画としても、サスペンス映画としても非常に評価の高い作品です。本作では様々なラスト(結末)が用意されており、それぞれのエンディングに対して『どうしてそうなったのか?』と思いを巡らせている方も多いのではないのでしょうか。この記事では映画『バタフライ・エフェクト』の4つのエンディングについて徹底的に考察していきます。

映画「バタフライ・エフェクト」のラスト・結末について

バタフライエフェクトには4つエンディングがあります。映画本編で流れるエンディングとは別に3つのエンディングが存在します。この3つは、端的に言うと「ボツ」なのですが、ボツとはいえ本編に匹敵するほどの衝撃的なラストとなっており、SNSなどでは「私はこのエンディング派、俺は本編派」というような論争が繰り広げられるほど、どのエンディングも素晴らしいものです。では早速、それぞれのエンディングを紹介していきます。

「エンディング:1」本編のエンディング

エヴァンは初めてケイリーと出会った幼少の時代へ戻り、紹介されたケイリーの耳元で「俺はお前が大嫌いだ。俺に近づいたら家族全員殺してやる。」的な悪態をつき泣かせます。その結果、2人の人生においてエヴァンとケイリーの接点は無くなりました。しかしある日、大人へと成長したエヴァンとケイリーはビジネス街の人混みの中でたまたますれ違います。もちろんエヴァンはケイリーのことを知っていますが、ケイリーはエヴァンのことなど知りません。が、ケイリーは「あの人、どこかで会ったかしら?知っている人だったかも?」というような感じで振り向きますが、話しかけることはなくそのまま人混みへと消えていきます。これが本編のエンディングです。まさに『切ないハッピーエンド』という言葉がしっくりくる結末ですね。

「エンディング:2」エヴァンのストーキング

エンディング:1と同じく街中ですれ違い、ケイリーが振り向き、立ち去る。ここまでは同じなのですが、なんとエヴァンがケイリーの後ろをついて行きます。ただし、ついて行くエヴァンと、ケイリーの後ろ姿のみの映像で、その先の展開などの描写はなく終了します。

「エンディング:3」ハッピーエンド

エンディング:1と同じく街中ですれ違い、ケイリーが振り返るまでは一緒で、この先の展開が違っています。ケイリーが振り向き、立ち去らずに立ち止まる。そして振り返ったエヴァンと目があった瞬間、ケイリーが「どこかでお会いしたかしら?」とエヴァンに話しかけます。お互いに名前を名乗った後、今度デートでも・・・という雰囲気になって終わり。綺麗?な『ハッピーエンド』ですね。

「エンディング:4」子宮内自殺

このエンディングだけは根本的に違います。病院内で最後の選択をする時、母親に持ってきてもらった8mmビデオの映像が、本編のエンディングではケイリーとの出会いのシーンでした。しかしエンディング:4の映像は、エヴァンの母親が分娩室へ運ばれ、エヴァンを出産する寸前の映像です。父親がビデオを撮っているんですね。結局エヴァンは、「自分が存在しているからみんなを不幸にしてしまうんだ」と考え、母親の子宮内へタイムリープし、へその緒を自身の首に巻いて自殺します。なんとも悲しい選択ですね。

エンディング別考察

ここからもう少し掘り下げてエンディングを考察して行きましょう。

「エンディング:1」本編のエンディング

まず劇場版、本編のエンディング。とにかく、何度過去へ戻ってやり直しても失敗してしまう。挙句には精神に異常ありと判断され、ノートや様々な出来事は全て空想に過ぎなかったのではないか?という時間軸へとなってしまう。要であるノートがない状態だったが、初めてケイリーと出会ったパーティーの8mmビデオの映像があったことを覚えていたエヴァンは、それを病院へ母親に持ってきてもらっていた。何度も何度も失敗したタイムリープだったが、そもそもケイリーと関わらなければ全て丸く収まると判断し、今までノートでタイムリープしていたが、一か八かで映像でのタイムリープに賭けたんでしょうね。いや、実際それしか選択肢は無かったから賭けてみるしかなかったわけです。結果タイムリープに成功し、ケイリーとの初対面の時間へ戻ることができた。そして「俺に近づいたら家族全員殺してやる」と必要以上にケイリー脅し、2人はそれ以降2度と会うことがなかった。あどけない少女にやや言い過ぎな感はあるが、それくらい強烈な言葉を浴びせないとケイリーやケイリーの家族をエヴァンから遠ざけるのは難しかったと思う。何はともあれ大成功。成人した2人が街中ですれ違うまで一切絡み合うことのなかった人生。しかしなぜケイリーはあの人混みの中ですれ違ったエヴァンのことが気になったのでしょう?やはり運命の糸が引き寄せているのでは?と思います。「ハッピーエンド」ではあるけど切ない結末ですよね。あれだけ愛していた女性を目の前にして、どれほど声をかけたかったことか。でも、ここで声をかけてしまっては今までの苦労が台無しになるし、また彼女に悲しい出来事が起こってしまう可能性があるので正しい選択だったと思う。

「エンディング:2」エヴァンのストーキング

こちらも本編のエンディングと同じく、2人がすれ違った後ケイリーは振り返りますが、すぐ前を向いて歩き出します。その後をエヴァンは追いかけますが映像はここまで。視聴している人のご想像にお任せします的な終わり方ですよね。皆さんはどんな結末を想像されましたか?私の場合は、ケイリーがどこへ向かっているのかはわかりませんが、自宅なり職場なり、恋人との待ち合わせ場所なりetc…といったところでしょうか。そこでの幸せそうなケイリーを離れた場所から確認し、微笑んで立ち去る。こんな風に想像しました。こう解釈すると、本編同様、一応ハッピーエンドになります。タイトルが「stalking(ストーキング)」となっているので少し印象が悪いですよね(笑)

「エンディング:3」ハッピーエンド

こちらもケイリーが振り返るまでが本編のエンディングと同じです。上記2つは振り返ったケイリーはすぐに前を向いて歩き出しますが、このエンディングのケイリーはエヴァンに話しかけます。偶然街ですれ違った2人が運命的な出会いを感じて結ばれる。大半の人はこのエンディングが一番好きそうですね。あれほど大変な思いをしたエヴァンですから、観ている人の心情的にもこれくらい救いがあったほうが良いとは思います。が、せっかく孤軍奮闘して成功したのに、元の鞘に収まってしまうのはあまりにも矛盾している気がする。現に監督も解説付きの映像で「このエンディングは矛盾があって、ストーリー性を壊してしまう」と解説しています。

「エンディング:4」子宮内自殺

このエンディングだけは全く別のものとなっています。セルDVDのみに収録されているエンディングで、最後のタイムリープを試みる8mmの映像が、ケイリーとの出会いの映像ではなく、エヴァンの母親がエヴァンを出産する直前の映像です。「そもそも自分が生まれてこなければケイリーや他の人達を不幸にすることはない」という究極の判断をし、へその緒を自身の首に巻きつけ、自殺したわけです。このターミネーター的・・・いやスカイネット的な思考はあまりにも悲し過ぎます。救いがなさ過ぎて辛いです。しかもなんと、エヴァンの2人の兄も死産なんです。ということは、エヴァン同様2人の兄達も同じ選択をして自殺したということですね。これを知ってゾッとしました。そして母親はまた妊娠するんです。エヴァンの弟にあたる赤ちゃんを。その子は死産ではなく、ちゃんと産まれてくるのですが、産まれてきた赤ん坊に、母親が「私は3人も死産したのよ。だからあなたは奇跡。」と語りかけるシーンが更に味わい深いものとなっています。映画全体の印象をも変えてしまうほどのエンディングですが、個人的にこれはこれでありかなと思ったりもしました。

映画「バタフライ・エフェクト」のラストまとめ

さて、4つのパターンのエンディングを考察してきましたが、いかがだったでしょうか?長い時間をかけ、脚本を練りに練って作られただけに、完成度の高い作品になっています。再度視聴する際に、どのエンディングで結末を迎えるかを決めてから観てみるのも面白いかもしれませんね。細かいところまで観て、深く考え過ぎてしまうと「ん?」ってなる矛盾点もいくつかありますし、その矛盾点をどのエンディングに結びつけて自分なりに解消するという視聴の仕方も良いですしね。誰しもが持っている「あの時こうしていれば」という普遍的な願望。「こうしていれば」を過去に戻って実行できたとしても、すべて上手くいくとは限らない。現にエヴァンもことごとく失敗しています。かといって、やり直したケースすべてが悪いことだけではなかったと思います。ケースによっては救われた人物もいましたし。まさに「あちらを立てればこちらが立たない」ですね。どこで生まれ、誰と出会うのかということは人がコントロールできない次元のものです。私の大好きなTHE YELLOW MONKEYの「DANDAN」という曲の歌詞にもある、「間違った出会いと、正しかった出会い」○○な出会いの○○は、過去形しか入らない。結局出会ってみないと何もわからないんですよね。かといって「生まれてこない」のと「出会わない」というのは似て非なるものです。この2つの真逆のエンディングと、視聴者に解釈を委ねるエンディング。これらを無かったものにせず、特典やディレクターズカットとして残してくれた製作者さん達に感謝。そのおかげで何度も視聴できる作品に仕上がっています。是非もう一度「バタフライ・エフェクト」の世界観に触れてみて下さい。

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Melody of Movieの評価

90点

■各レビューサイト参考

映画.com:4.0

Yahoo!映画:4.28

Filmarks:4.0

みんなのシネマレビュー:3.745

※みんなのシネマレビューは10段階→5段階評価に換算しています

映画「バタフライ・エフェクト」の作品情報

カオス理論の一つ、「バタフライ効果」をテーマに製作された映画。斬新で衝撃的な

アイディアや、練り込まれた脚本などが受け、アメリカ本国では初登場1位を記録した。

  • 製作国 アメリカ合衆国
  • 配給 🇺🇸 ニュー・ライン・シネマ
       🇯🇵 アートポート
  • 監督 エリック・ブレス J・マッキー・グラバー
  • 脚本 エリック・ブレス J・マッキー・グラバー
  • 製作 クリス・ベンダー AJ・ディックス アンソニー・ルーレン JC・スピンク
  • 公開年 🇺🇸 2004123日 🇯🇵 2005514
  • 上映時間 114
  • キャスト
  • エヴァン(ローガン・ラーマン(7歳)/ ジョン・パトリック・アメドリ(13歳)
         / アシュトン・カッチャー)
  • ケイリー(サラ・ウィドウズ(7歳)/ アイリーン・ゴロヴァイア(13歳)
         / エイミー・スマート)
  • トミー(キャメロン・ブライト(7歳)/ ジェシー・ジェームズ(13歳)
        / ウィリアム・リー・スコット)
  • レニー(ジェイク・ケイス(7歳)/ ケビン・シュミット(13歳)
         エルデン・ヘンソン)
  • アンドレア【エヴァンの母親】(メローラ・ウォルターズ)
  • ジョージ【ケイリーとトミーの父親】(エリック・ストルツ)

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