【刀ミュ感想】衝撃受けました!!とうらぶ初心者が語るミュージカル刀剣乱舞『幕末天狼傳 2020』

幕末天狼傳 2020概要

 「幕末天狼傳 2020」は、2016年に東京・福岡・大阪・上海で公演が行われた「幕末天狼傳」の再演です。ミュージカル刀剣乱舞としては「三百年の子守唄2019」に続き2公演目になります。2020年9月~11月に東京・福岡・京都・東京凱旋公演として行う予定でしたが関係者に新型コロナウイルスの陽性者が確認されたため、一部公演が中止になりました。また、公演は全日程がLIVE配信されました。

DMMで『幕末天狼傳2020』アーカイブ配信を見る

登場人物、キャストについて

 加州清光役 佐藤流司さん

 大和守安定役 鳥越裕貴さん

 和泉守兼定役 有澤樟太郎さん

 堀川国広役 阪本奨悟さん

 蜂須賀虎徹役 高橋健介さん

 長曽祢虎徹役 伊万里有さん

 近藤勇役 小柳心さん

 土方歳三役 高木トモユキさん

 沖田総司役 定本楓馬さん  

 2016年の「幕末天狼傳」からは堀川国広、近藤勇、沖田総司のキャストが変更しています。また、堀川国広役の阪本奨悟さんは2018年の「結びの響、始まりの音」から出演しています。

公演を見た感想

※下記からネタバレを含みますのでご注意ください

 公演をみる前は、再演ということで、2016年の公演をブラッシュアップさせて次の公演に続くようにするための再演なのでは。と、公演を見るまでは思っていました。「三百年の子守唄」の物語の続きとなる「葵咲本紀」を公演するのにあわせてもう一度「三百年の子守唄」を公演をするというような感じに近いものだと思っていたからです。実際には新作かと思うような講演でした。もちろん物語のあらすじは前回の公演と大きな違いはなかったのですが、演出や新しい楽曲があったりとあらすじは知っているのですが、次の展開がどのようになっていくのかとても楽しみながら見ることができました。

一部は、沖田総司、土方歳三、近藤勇が浪士と戦うのに合わせ、刀を振るう加州清光・大和守安定、和泉守兼定・堀川国広、長曽祢虎徹。元の主と共に戦うような姿が描かれるところから始まります。

現在のミュージカル本丸では関係の改善の見られている長曽祢虎徹と蜂須賀虎徹ですが、まだ関係のあまり良くない二振りがみられ、そういえば最初はこんな感じで仲が悪かったなと、なんだか懐かしい感じがしました。二振りの手合わせの場面では回転舞台が動いたりと演出面でも様々な変化があり、これからが楽しみな序盤。

続く、新曲の加州清光のソロ曲。しっとりとした安定感のある清光の歌声。久しぶりに聞くことができて良かったです。

歴史上の人物である新選組の3人と刀剣男士達の視点が交互に描かれ、歴史修正主義者の狙いが新撰組であることが分かります。隊長を蜂須賀虎徹とし、歴史修正主義者から歴史を守る任務に出陣する6振り。

新曲の清光と安定のデュエット曲『のら猫二匹』はお互いを猫に例えて掛け合いをするのですが、白猫と黒猫がじゃれているようなイメージのできるかわいい曲でした。

堀川国広の『僕にお任せ』は楽曲的にはコメディ感が強いと感じたのですが、和泉守の心配している長曽祢虎徹と蜂須賀虎徹の関係を改善しようとしっかりとお手伝いする。堀川国広らしい楽曲と一場面だなと思いました。

恒例になっている新選組の刀剣男士たちならではの宴会では、歌を歌ったりと楽しそうにする場面も。

一転し、大和守安定が新撰組に入り、近くで歴史修正主義者の様子をうかがうことに。

前回公演でも印象に残っている『選ばれぬ者』がアレンジされた楽曲『空は知らない~選ばれぬ者』。戦いには使われなかった蜂須賀虎徹、池田屋の戦いに帯刀されなかった大和守安定、時代に選ばれなかった元の主。さまざまな思い詰まった楽曲。今回のアレンジは壮大な感じになっていてこちらも素敵でした。

元の主と刀剣男士によるデュエットを交えながらストーリーは進みます。今なら、元の主を救えるかもしれないという葛藤をもつ大和守安定や見守る加州清光。労咳(結核)になり、戦場を離れることになる沖田総司。新政府軍に攻め続けられ捕らえられ斬首となることが決まった近藤勇。

前回の終わりかたも好きだったのですが、今回の蜂須賀虎徹と長曽根虎徹の最後の場面、近藤勇の斬首の場面は感動して涙があふれてきました。

毎公演なのですが、1部のラストで泣き、2部に入るまでになかなか感情の整理がつかないという現象が今回も起こりましたが、素晴らしい1部でした。

1部は物語の大きな流れは変わらないものの全体的に新曲やアレンジのされた楽曲が多い印象でした。また、ストーリーの進み方も前回公演と比べすっきりとして整理された印象でした。細かい演出など再度見比べてみたいですね。

2部について

衣装をチェンジしてのLIVEパート。感染予防の観点から声に出してのコールアンドレスポンスなどはできないので少し残念ですが、歓声は心の中で。拍手やペンライトを振ることで盛り上がることができました。

2部の衣装は和風テイストで、統一感のあるデザイン。長めの袖なのでターンしたり腕を振ったりすることで袖がひらひらする素敵なデザインでした。

また、1曲目はスタンドマイクを用いた『Scarlet Lips』。スタンドマイクを持っているので大きな動きはありませんが袖がひらひら揺れて、今までの楽曲と少しテイストが異なる大人っぽい曲調にぴったりでした。(こちらは、MVが公開されてるのでぜひ合わせてチェックして欲しいです。)

さらに、曲間のあいさつでは和泉守兼定が俳句を披露したり、大和守安定が連続の側転を披露したりと、今回は客降りがない分、歌ったり踊ったりする姿以外を見られるチャンスです。

その後は、今までにあまりなかった組み合わせの蜂須賀虎徹と大和守安定によるデュエット曲。蜂須賀虎徹の美しい感じと大和守安定のかわいいけどかっこいい感じが最大限に発揮させれた曲だと思います。

堀川国広のソロ曲。脇差だからなのかもしれませんが一歩引いた視点から見守っているような、でもしっかりと芯のある感じのする曲。とても堀川国広にぴったりな曲だなと思いました。ただ、少し残念なのが『美しい悲劇』をキャスト変更後の堀川国広と和泉守兼定の組み合わせでデュエット曲があるのかなと楽しみにしていたので今回はソロという形だったので次を楽しみにしていようと思います。

長曽祢虎徹と和泉守兼定によるかっこいい楽曲や加州清光のバラードっぽい楽曲、6振りでの久しぶりの『KEY MAN』もあり2部も終盤に。

近藤勇・土方歳三・沖田総司が登場し和太鼓の披露から3人による楽曲。歴史上人物による和太鼓は公演の楽しみのひとつでもあるので今回もあってよかったです!

最後は、前回と同様に『ユメひとつ』。この曲を聞くと力強さも感じるのですが、儚さも感じます。新撰組の行く末なのか、刀の行く末なのか、両方なのかもしれませんが少し寂しさも感じる、とても好きな楽曲です。

2部も新曲があり、さらに素敵な楽曲が増え、年末年始の公演で今後披露される曲があるかもしれないと今から楽しみです。

最後に

 「三百年の子守唄」から物語の流れの続く「葵咲本紀」のための再演という意味合いが強い公演になるのではないかと思っていたのですが、「幕末天狼傳2020」をみて衝撃を受けました。初演をみて、まだ再演を見ていないという方にはぜひみていただきたいと思います。

また、DMM.comにてアーカイブ配信が行われています。初演である2016年の「幕末天狼傳」などそのほかの公演はdアニメストアなどで配信されています。

「静かの海のパライソ」の公演スケジュール等も発表になったのでそちらのチェックもぜひしてみてください。

DMMで『幕末天狼傳2020』アーカイブ配信を見る

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